2016年はVR(virtual reality)元年と言われ、PSVRを始め、HTC Vive、Oculus Riftなどのヘッドセットが数多くリリースされましたね。
2017年の注目はなんといってもAR、MRの大本命といえるマイクロソフトのHoloLens(ホロレンズ)でしょう。
HoloLens(ホロレンズ)とは?
HoloLens(ホロレンズ)はマイクロソフトが発売する"ゴーグル型のデバイス"で、日本では2017年1月18日に開発者向けに発売されます。
HoloLens(ホロレンズ)の特長
百聞は一見にしかず、ということで動画を見ていただくのが早いですが、ざっくり言うと"ゴーグルをかけて見るホログラム"です。
Microsoft HoloLens: Welcome International Developers and Partners
HoloLens(ホロレンズ)というゴーグルを通して現実世界に3D映像をミックスさせるという製品です。
具体的にはゴーグルをかけると、現実世界の空間や物体の形状を認識してキャプチャし、その上に仮想の3D映像を立体的にマッチングすることができるのです。
それにより動画にあるように部屋の中に恐竜があらわれたり、人体模型などを登場されることができるんです。
Microsoft HoloLens | オフィシャル サイト
操作はジェスチャ、音声、視線
操作はジェスチャ、音声、視線と現実世界のインタフェースと同じです。以下、HoloLens(ホロレンズ)のサイトからの引用です。
ジェスチャ
単純なジェスチャーでアプリケーションを開き、アイテムを選択してサイズを設定し、ホログラムをあなたの世界へドラッグ&ドロップすることができます。
Microsoft HoloLens: Gesture Input
タップしたり、掴んだり、現実に近い動作で操作ができます。
音声
音声コマンドを使用して、アプリを操作、選択して開き、コマンドやコントロールが可能です。タスクをお手伝いするCortanaに話しかけてみてください。
Microsoft HoloLens: Voice Input
Windows10のパーソナルアシスタントであるCortana(コルタナ)に話しかけて操作することができます。
視線
内蔵センサーにより視線でカーソルを動かしホログラムを選択します。頭を動かすと、カーソルも動きます。
Microsoft HoloLens: Gaze Input
Gazeとは日本語で「見つめる,熟視する 」という意味ですね。
3次元音響を搭載
また3次元音響を搭載しているので、人間が特定の場所から音を聞き取る機能を科学的に再現し、部屋の中のどこにいてもホログラムの音が聞こえるように音を合成することができます。
インタフェースはゴーグルのため一見VRのようですが、主体は現実世界なので機能的にはAR(Augmented Reality : 拡張現実)、もしくはMR(Mixed Reality:複合現実)といわれますね。
HoloLens(ホロレンズ)の価格
現時点では開発者向けのみの発売ですが、マイクロソフト公式で¥333,800(税込)となっています。
Microsoft HoloLens Development Edition を購入 - Microsoft Store 日本
Amazonでも並行輸入品が出品されていますね。2017年1月16日時点で約44万円とお高いです。
さいごに
これまでARというとセカイカメラやポケモンGOなどがARのケーススタディとしてあげられていましたが、それらは実用的というよりエンターテイメント要素が強いものでした。
一方で今回発売されるマイクロソフトのHoloLens(ホロレンズ)を始めとしたホログラフィックコンピューティングはエンターテイメントはもちろんの事、ビジネス、医療、教育、製造、コミュニケーションなど現実世界で応用可能な技術です。
HoloLens(ホロレンズ)は目の前の世界だけでなく、本当に世界を変えるかもしれませんね。